君の膵臓をたべたい
あまり(ほとんど)映画って見ないんですが
映画の番宣を見て、どうにも気になってしまって
数年ぶりに映画館へ行きました。
小説が原作みたいですが、そっちは読んだことはありません。
映画見ちゃったし、多分読まないかな。
漫画にしろ小説にしろ、私は原作→実写化ってあまり受け入れられないタイプで
舞台はまだ、見てみたいかなと思うこともたまにあるんですが
人気俳優さんが役にあてられる映画は、どうも見る気になれないんですよね。
なので、少し前に映画化された「植物図鑑」は
昔知人に勧められて読んだ本で、すごく大好きな作品だったので
映画は見れませんでした。イメージじゃなかった。
浜辺美波ちゃんの透明感が、番宣でもびしびしきていて
なんなら彼女を観たいと思って映画行った感じもあるんですが
劇中もずっとそうでした。
クラスの人気者、って設定そのままで、わかる気がした。
北村匠海くんはなんていうか、無口で優しい男の子の役がすごい似合ってて。
2人のやりとりと、小栗旬くんの生きている現在とで話が進んでいったのですが
次元の違和感とかもあまりなく、最初から最後まであっという間でした。
美波ちゃんの演じる、桜良が重い膵臓の病気で
余命もほとんどなくて、ていうのが大筋なので
前の記事に書いた出来事があったのもあって
重ねたかった、のもあったかもしれません。
よくあるじゃないですか、似たような事例と重ねて想いを昇華する的な。
今思えば
映画に重ねて、思いっきり泣きたかったのもあるかもしれないですね。
でも、劇中の二人にはほとんど悲しみの場面がなくて
桜良は、残りの人生を精一杯楽しみたいから、ってずっと笑顔で生きていて。
本当に死ぬの?って聞かれて
死ぬよ、死んじゃうんだよって笑えるって、なんて強いんだろうって思った。
(番宣で強く気になったのもここがあったからだと思います)
最後、病気が悪化して「死ぬのが怖い」って零すところがあって
そこでその台詞があるまで、そんなこと忘れてしまうくらい
甘酸っぱい、普通の高校生ふたりの物語でした。
怖くないわけないのに…高校生だろうと大人だろうと、そんなこと関係なく。
桜良は最後、病気ではない理由で死んでしまいます。
映画観ていて、本気で吃驚しました。そんな、まさか、って。
小栗さんの役の、
「僕は甘えていたんだ、彼女が残りの人生を全うできるって」
っていう台詞も影響して、そこからもう涙が止まりませんでした。
誰もが人生を全うできるはずだけど
何が起こるかわからない。
病気だからって、病気と闘い抜けるわけじゃない。
映画だけじゃないですが、作品を通して伝えたい想いってすごいなって思いました。
主題歌がミスチルのhimawariで、この曲もすごく良くて
終わってからしばらく泣いたままでした。笑
ファッションビルの上の階に映画を観に行っていて、降りてランチにしたんですが
ランチ食べながらも、思い出して泣きそうで大変でした笑
綺麗な涙を流せたとか、色々格好のいい言葉はありますが…
ひとこと。
とてもいい作品でした。
観に行って本当によかったです。
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