pain

朝から思い出してしまったので、過去の話をします。

何年前なの、未だに引き摺ってるの?と思われるかもしれません。

そう思いそうなかたは見ない方がいいと思います。

私にとっては、何十年たってもきっと刺さったままのお話。




・・・


「話しかけてくんじゃねぇよ、俺は今こいつと話してんだ」


中学生のころ、

私がだんだんと仲間外れにされ始めて

みんなから嫌われていると自分でも思い始めたころ。

そして

同じ小学校からのお友達が、まだ少し味方だったころ。


同じクラスの男の子に、こう怒鳴られました。

男の子が話していた相手は、まだ私の味方でいてくれた小学校の同級生

気を遣って、私にも話を振ってくれたんだった気がする。

怒鳴られたこと以外あまり覚えていないけれど

きっと私は男の子につっかかったか、何か余計なことを言ったんだろう。


特に仲のいい男の子だったわけではなく、というか

むしろ最初から嫌われていて、話すも何も近寄れない子だったんだけど

突然怒鳴られたことへの驚きと

怒りの矛先を自分へ向けられた恐怖と

”本気で嫌われている”実感で

涙がじわじわと浮かんだのを覚えている。


今朝、ふとそれを思い出しました。

中学生時代なんて、もう随分と前の話なのに

やっぱりあの三年間というのも、人生においては貴重な時期で

だからあの時受け続けた傷は

いつまで経っても忘れられないんだなと。


味方でいてくれた、小学校の頃のお友達もだんだん離れていき

私と普通に言葉を交わしてくれるのが、本当に数人だけになるのに

そう時間はかかりませんでした。

仲がいいと思っていた子たちの間で回っていた、私の悪口を書いた手紙。

私をずっと汚いものだと扱っていた同級生たちの行動も

(私のものや私が触れた場所を触り、隣の人に擦り付ける菌まわし、など。

 これは毎日、一日に何度も目の前でされました)

制服のスカートの裾が触れただけで、顔を真っ赤にして嫌がっていたあの子の顔も

逆に、そこに存在していないように扱われたことも。

(給食が配られなかったり、班実習に参加させてもらえなかったり)

調理実習の時は、自分から入っていきなって先生に言われて

頑張って手を出したけど

「あいつが切った野菜食べちゃったからおなか壊すかもw」って喋り声が

後ろから聞こえた。

切った野菜を目の前で捨てられたり

使われずに放置されるよりマシなのかな、って

そんな風に思った記憶すら残っていて

もういい加減忘れたいのに、忘れられないでいます。


私なんでここにいるんだろうって何度も思ったし

毎日帰りたいと思った、毎日行きたくなかった。

菌として扱われるのもつらすぎたし

逆に存在しないように扱われるのも、むしろ本当に消えてしまいたかった。

本当に埃だらけでしわしわの制服を着ていたわけじゃないし、

お風呂もちゃんと入っていたし

太っていたことは自分のせいだけど、不細工なのはそういう意味では生まれつきで

変えようがないのにどうしろっていうんだろう、と本気で悩んだりもした。

それでも不登校にはならなかった…いや。なれなかった。

「あなたの仕事は学校で勉強することだから

途中で帰ってきても家にはいれないよ」、と母に言われていて

私には逃げ場がありませんでした。

かといって、私は死ぬ勇気もなかったので

辛い場所に自ら通い続けるしか、道がなかった。


お手洗いも、図書室も、もちろん廊下も

私を嫌っている人で溢れていて

私の居場所は、私と一緒で汚いと思われている自分の机だけ。

それから、部活で楽器を吹いている時間。

個人練習中は自分の世界に没頭できたし

合奏中は席の移動もお喋りもないので、仲間外れにされたり嫌な思いをしようがなかった。

その前後の時間は、やっぱり私の近くにだれも来たがらなかったり

かなり大きく距離を取ってすれ違われたりしていたけれど

幸い音楽は下手な部類ではなかったから、幾分かマシな時間を過ごしていました。


(ちなみに部活は強制参加の学校だったので

やめてもどこかに入らなければいけなくて

友達がいない(その子は良くても周りが嫌っている)、

他に行く当てがない私は辛くてもそこにいるしかありませんでした)


中学を卒業したら、行きたい高校に行ったら

この想いから解放されるって思っていたけれど。

わざわざ遠い高校を受験して、待っていた現実は

やっぱり男の子から嫌われる、それまでと同じようなものでした。

ただひとつ違ったのは、女の子はほぼみんな友達になってくれたこと。


私を嫌っていたのは、クラスではなく部活の同期の男の子たちでした。

後ろで陰口を言われたり

通りすがりにわざとぶつかって、吐く真似をされたり

折角行きたくて入った高校で

やっぱりまたやりたいと思って入った吹奏楽部だったのに

耐え抜いた三年間と同じ思いが待っていました。

部活自体は、新入生歓迎会で聴いた音に惚れて入ったから

やめたくはなかったけど

行けば嫌っている同期に会う、つらい思いをする、その葛藤が何よりしんどかった。

だから

「私は男の人から嫌われるんだ」って自分で決定づけることにしました。

そう決めることで、男性から嘲笑われたり、嫌な扱いを受けたりしても

「当たり前」「当然」と思えるようになった。

当たり前なんだと思いつつ、辛い気持ちに変わりはなかったけど

なんで私だけ、っていう気持ちは減りました。

だって私に対しては”それが当然”だから。


結局、部活の同期の男の子たちの大半は

吹奏楽、というか楽器のレベルが 自分たちより私の方が高いことに一目置いたようで

徐々に、私に聞こえるように悪口を言うことはなくなりました。

数人、そのあとも私を嫌っていた男の子たちがいましたが

私が部活にあまり顔を出さなくなってから(気持ちが辛くて行けなかった)

ひとつ上の先輩たちが動いてくれたようで

わざわざ放課後、数人揃って謝りに来ました。少々不服そうだったけれど。

そのうちのひとりは確かひとりでも謝りにきて

そのあとから時々話しかけてくれるようになったのは覚えてる。


謝られても、こちらはいいよしか返せないし

だから何も言えなかったけれど。

ひとりだけ、態度が変わった彼だけは

本当に謝ってくれたんだって思うことにしています。


私がこんな思いで耐えていたことなんて誰も知らないし

そもそもきっと相手は、誰一人覚えていないと思います。悔しいな。

かといって、悪かったなという思いではなく、

ただ「嫌いだった」ことをいつまでも覚えていられても

万が一ばったり会ってしまったとき、また嫌な反応をされてしまうだろうから

それはそれで嫌だなと思うのですけれど。

Thinking aloud

多趣味な女子のひとりごと。 *ドールオーナー *ピアノ *クラリネット *ハンドメイド *大人の塗り絵 *ミラーレス一眼

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